市塵(上) (新潮文庫) 作者:藤沢 周平 新潮社 Amazon やあ、この者は案外ないつわりを申す男である。 甲府藩、藩主綱豊。用人・間部詮房、容姿端麗でもがさつ。 勘解由(かげゆ)。新井白石の名前。白石はのちのちの号。本作では「白石」と書かれてるけど、間部詮房だけは勘解由殿って呼んでる。 瀉(しゃ)の持病持ちの白石、お腹が弱い。 綱吉に子ができないのは前世で殺生したから。現世では殺生はやめなはれ、と言った僧侶亮賢(りょうけん)。後押ししたのは大奥で大人気の僧侶隆光(りゅうこう)。 間部詮房、元は能役者。そうなのー! 木下順庵、白石の師匠。もともとは塾開いてて貧乏だった白石を、お城勤めに推挙…