1989年に米ユタ大学のフライシュマンとポンズが報告した現象。常温の重水中でパラジウム(Pd)を電極として電気分解を行うと核融合反応が起こるとした。 経緯については,http://www.ise.chuo-u.ac.jp/TISE/kyouyou/2fukaiy1995120/。
最近の成果を探るには核変換で検索することをお勧めする。
昨日は勝手気ままに「太陽系外惑星探査の旅」と題して、Sience Fiction風に物語のあらすじを書いてみた。今日はその中のポイントを多少説明的に書いてみる。ただし、これから書くことはFictionであり、真実ではないことを予めお断りしておく。 探査ロケットのエンジンには「常温核融合エンジン」が採用された。核融合発電は既に実用化されていたが、高温高圧力の配下でプラズマ状態を一定時間維持する必要があり、大規模な施設設備が必要であった。ところが、核融合反応にも「トンネル効果」が存在することが発見され、常温低圧の環境下で核融合が起きることが確認されたことで、これを応用した小型のロケットエンジン開発…
世界にとっての夢だった常温核融合に成功? 未来のエネルギー源、世紀の大発見と世間を騒然とさせたが、その後に科学史に残る大スキャンダルとなったのが常温核融合事件。その経緯を追う。 そもそも核融合とは重水素の原子核を核融合反応させることで膨大なエネルギーを取り出すという技術である。核分裂反応と違い放射性廃棄物がほとんど出ない上に、原料となる水素は地球上にほぼ無尽蔵にあることから、将来のエネルギー源の切り札として注目されている。しかしそれを実現するためには水素の原子核をプラズマ化するために1億度といった高温が必要とされるとしており、大がかりな装置が必要である。この核融合を常温で簡単な設備で実現できれ…