現状、学校の国語では「平和の反対語は戦争」と教えています。 これはロシアの文豪トルストイの著作「戦争と平和」に引っ張られてのことだろうと推察します。 しかし考えてみれば、「平和」と「戦争」を対概念(ついがいねん)とするのは、論理的におかしな話です。 (互いに反対の概念のことを「対概念」といいます) もし仮に、日本が全国的に食糧難になって、餓死者が何万人も出るような飢饉(ききん)に陥ったとしたら、それは平和でしょうか? 地震や津波によって数万人規模の死者や行方不明者が出たら、それは平和でしょうか? 社会が平和でなくなる要素には、確かに戦争も含まれますが、その他、飢饉や天災も含まれます。それらを総…