神出神社拝殿 標高249mの雌岡山に鎮座する神社。 雌岡山と隣の標高241mの雄岡山は一対で、他の地方にも多く見られるように、古代的な夫婦神としての山体信仰があり、それが神道の中に取り込まれて行く中で、神社としての体面を整えて行った神社なのだろう。雌岡山の中腹や、雄岡山と雌岡山の間の金棒池の畔に古墳があり、また、雌岡山の中腹には磐座があることから、神社が創始される以前の古代から、神社の近辺は宗教的な聖地であったことが判る。 神社に伝わる伝承としては、素盞嗚尊と奇稲田姫命の2神が雌岡山に降臨し、薬草を採取して住民を病苦から救い、まじないを教えて災厄を除き、生活が成り立つよう農耕を指導したという。…