梅雨がなく、雨季でも週末は必ず山にいた令和元年。9月末からは3週連続、秋雨のなかの山登りとなっていた。週末や休日に雨が襲う悲劇。偶然なのか必然なのか、令和は気象との闘いの時代。谷川連峰・平標山(たいらっぴょうやま)の雨を予想したのはヤマテンだけだった。他はすべて晴れ予報で、引っかかった登山者は多い。 ヤマテンの代表である猪熊さんが栗城史多さんと対談されて以来、4年以上お世話になっている。猪熊さんに初めてお会いしたとき、「栗城さん、こちらはクライマーの方ですか?」と言われたことがうれしく、山屋や岳人ではなく「クライマー」と名乗るようになった。猪熊さんとの出逢いは、登山人生を大きく変えた。 10月…