「酔生夢死の生涯をおくるなかれ」ー平田精耕『禅からの発想ー自由自在に生きる』ー令和三年八月二十六日(木) 「一つの道に、あるいは一つの仕事に阿難のごとく二十年、三十年と打ち込む。そうして苦労に苦労を重ねてこそ初めて一つのことが身につくのです。それこそ最良の人生ではないでしょうか。」(平田精耕『禅からの発想ー自由自在に生きる』(禅文化研究所、昭和57年、181頁) 平田精耕氏は、天龍寺派の禅僧。 世尊=釈迦に対し、外道(仏教以外の学説を説く者)が、常見論と断見論についての見解を伺う。常見論とは、この世は唯一絶対神のあらわれだと説く見解(正統バラモン派)で、断見論とは一切の現象は原子からなっている…