トラブルに見舞われたり忙しくなると平凡平穏を求めるし、毎日変化なくただ朝が来て夜が来てを繰り返していると刺激が欲しくなる。ないものねだりは相変わらずだ。「君の欲しいものはそこにないだろう」と言われる場所に、いつまでもいつまでも居座っている。「曝け出したものが原石」のような人を見ると、途端に同じ世界に生きんとすることに恥ずかしくなる。あれこれ塗って着飾って重さで動けなくなるのもみっともないし、同じように曝け出しても自分の方はただの石ころで、すぐ崩れるような脆さがなんとも情けない。「つまりは初めから決まっているのだ」と思うと悲しくて、打ち消したいけど、自分の中に反論できる強気な自分が育っていない。…