11月2日から6日までの間は、二十四節気をさらに三つに分けた七十二候のひとつ、 「楓蔦黄(もみじつたきばむ)」になります。二十四節気の霜降の末候となります。 楓や蔦が色づき始め、いよいよ紅葉シーズンが到来、といった感じがする頃です。 秋が深まるにつれて色を重ねて、しだいに散ってしまう紅葉に、移ろいゆく季節を愛でる日本人にとって格別のものです。 春のお花見と同様に秋の紅葉狩りも、日本人にとって待ちわびる存在のものです。紅葉狩りは歴史が古く、奈良時代から平安時代にかけて始まったとされています。当時の貴族は、自邸に桜を植えて愛でることはできましたが、紅葉を愛でるとなると、どうしても山野へ出掛けて行か…