「田の神様」は、「農耕の神」として 農民の間で信仰を集めてきました。 日本では古くから米作り農業を基盤として 生活を営んできましたので、 全国的に「田の神信仰」が見られます。 昔、人は死ぬと山へ上がるという信仰があり、 最初の1年を喪に服して過ごしました。 そして1年が過ぎると、死んだ人は 山の神様になると信じられてもいたようです。 つまり、御先祖様は山の神様となって、 里で暮らす子孫を見守っていてくれるという 素朴な信仰です。 毎年春になると、山にいる御先祖の神様を 「田の神様」として田に迎え、 秋の実りまで見守って頂き、 秋にはまた山へ帰るのを見送ります。 そして「正月」には、感謝を込めて…