先日もテレビのニュース番組で、成果や実力に基づいた人事制度に切り替えるべきだと語る解説者がいました。この考え方は、従来の年功制を否定するものです。 ちょっと古い本ですが、高橋伸夫さんの著書「できる社員は『やり過ごす』」(日経ビジネス人文庫 2002年)を拝読しました。著者は、成果主義を否定し、日本型年功制でも差がつくし、社員に甘くない制度だと述べています。 著者がアンケート調査や聴き取り調査を行ったところ、20歳代の社員は年功序列的だと考えていますが、40歳代の社員はそうではないと考えています。 実は年功制を採る企業の人事管理を調べると、入社時から社員の人事評価が詳しくなされていることがわかり…