大晦日の夜のことを、「年の夜」(としのよ)、 「除夜」(じょや)、「大年」(おおとし)、 「年越し」(としこし)などと言います。 大晦日の夜は、一年の最後の夜であるとともに、 新しい年への境目でもあります。 日本ではかつて、一日の境を日没時としたため、 除夜(年の夜・大年・年越し)は既に新年に属し、 来臨する年神様を祀る神聖な夜でした。 寺院では百八つの「除夜の鐘」を鳴らして、 人の百八つの煩悩を除去し、新年を迎えます。 また「年越し」には 火を欠かせないとする考えがあり、 神社では篝火(かがりび)を焚いて新年を迎え、 一般家庭でも、年神様の前で家族揃って 正式の食膳を囲んだ後に、 囲炉裏の火…