幼い頃の記憶を掘りおこして、つなぎ合わせることがなんの意味があるのかわからない。 少年時代を過ごした場所を離れてしまった私にとって、その15年間は過去というものになって私の記憶の中にある。 もし、そこを離れずに、ずっとそこで生活していれば、過去の記憶は現在の生活につながっていて、特別な感慨はないだろう。 このブログを書くことがきっかけで、思い出したことがある。 これを、そのままにしておけば、また記憶の底に沈んで、また何年も思い出すことがないだろう。 農家だった我が家は、畑の他に田圃も持っていた。 一か所は、川向こうの集落に流れ込んでいる渓流をさかのぼって、何百メートルか行ったところにある山に囲…