白鶴美術館90周年記念展を訪問してきました。 白鶴美術館の創設者七代目嘉納治兵衛(かのうじへい)は嘉納財閥(かのうざいばつ)の中の一人で、嘉納財閥は本嘉納(ほんかのう)と分家の白嘉納(はくかのう)から成っています。本嘉納は1660年に醸造を始め、後に菊正宗酒造に改名し、白嘉納は1743年に醸造を始め、後に白鶴酒造になります。白嘉納の7代目嘉納治兵衛が昭和9年(1934年)に私設美術館として白鶴美術館を開館しました。7代目嘉納治兵衛は婿養子で奈良興福寺の執事を務めた中村家出身です。酒造業の成功と並行して古美術品をコレクションをしており、その展示のために美術館を建設しました。 建物の設計施工は竹中…