東京における美術館は、都市の雑音を遮断し、人間の感性を取り戻すための「静けさの貯蔵庫」 現代人の心の余白を守るための装置である。 人が密集し、広告、騒音、情報が氾濫している東京は「音楽」よりも「無言の対話」を求める心理が強くなり、美術館がその受け皿となる。 東京には100以上の美術館があり、動員数や所蔵品のクオリティは世界屈指。東京が日本の「美都」であることは間違いない。 2013年に上京して初めて訪れた東京の美術館は六本木の森美術館だった。アンディ・ウォーホル展に衝撃を受け、少しずつ美術館を巡るようになった。 東京のおすすめ美術館を紹介する。基準は、単なる展示作品の充実度ではない。美術館が持…