今日は『押し』の「仏様」のお話、2回目。 京都太秦の広隆寺の「弥勒菩薩半跏思惟像」の次は奈良興福寺の国宝館に展示の「山田寺の仏頭」です。天武天皇が不遇のうちに没した蘇我倉山田石川麻呂(大化の改新で活躍)の冥福を祈って作った薬師如来像の被災を免れた「頭部」のみの仏様です。 よく歴史の教科書にのっている仏様です。実物は意外と大きい(仏像の標準サイズの「丈六」)です。先日も奈良に会いに行ってきました。いつだったか記憶が曖昧ですが『読売新聞』の日曜版に「仏頭」と相田みつおさんの詩『こんな顔で』が掲載されたことがありました。今までそんなことを考えもしなかった「山田寺の仏頭」に私の中で魂が吹き込まれた瞬間…