仙台市史第3巻第6号「仙台市の郷 土地誌的概観」(12)の中に、愛宕下水力発電所につ いて簡単に記述されている。 『広瀬川は大橋、愛宕山間に於いて特に著しく蛇行している。斯くの如く狭い地域に於いて甚だしく屈曲しているので自然に川底の落差を増大して居ることは、普通の河川において見られざる特殊の現象である。故に回春せる曲流においてはその根本に当たる狭い部分にトンネルを造り水力電気を起こしている河川がある。広瀬川の以上の部分にもこの例が見られる。大橋の下追廻練兵場の中央の広瀬川に潜堤を築き、同練兵場、射撃場の縁に沿て、瑞鳳寺裏の山地に入り、越路の町の下を通過して愛宕山麓に出る開渠と トンネルの総延長…