(出典:nippon.com) みなさんこんにちは、中今〇ノ丞です。 「小笠原流」とは、の続きです。 ——激動の歴史の中で、小笠原家の人々はどのようにしてこの伝統を守り抜いてきたのでしょうか。 幕藩体制が19世紀(1867年)に終わると、他の(武芸、礼法の)流派の人々は、それぞれの家業を生業(なりわい)にするようになりました。しかしわれわれは、別に職業を持ちながらこの伝統を守っていくことにしたのです。28世の小笠原清務(きよかね)は複数の学校で礼法を教えながら、東京・神田に一般の人々を対象にした小笠原教場を開きました。そしてこの伝統を純粋に伝承するために、「礼法や作法など流儀を教えることを生業…