今日のネタは「古事記」中巻、神武東征の話の途中にある、奇妙な歌。 前回の釈通観の歌に出てきて散々人を迷わせた「高城(たかき)」が、この歌にも登場する。 ただし、こちらの「高城」は、優雅に白雲が棚引いている山ではなくて、ちょっと血生臭い事情があるようだ。 宇陀能 多加紀尓 志藝和那波留 和賀麻都夜 志藝波佐夜良受 伊須久波斯 久治良佐夜流 古那美賀 那許波佐婆 多知曾婆能 微能那祁久袁 許紀志斐惠泥 宇波那理賀 那許婆佐婆 伊知佐加紀 微能意富祁久袁 許紀陀斐惠泥 亜亜(音引)志夜胡 志夜 此者伊能碁布曾阿阿(音引)志夜胡 志夜 此者嘲咲者也 宇陀の 高城に 鴫罠(しぎわな)張る 我が待つや 鴫…