無理に要請すること。もがり。ゆすり。たかり。
正徳4年7月3日。申(午後3時)頃、坂下で喧嘩と聞いて文左衛門は見物に出かける。油屋清六の前で小脇指を差した40ばかりの男が首から血が流し、手錠をしていた。その少し西では願人坊主がこれも手錠をしていた。この2人は示し合わせて町々でゆすりを働き、銭など貪っていたが、この日酒に酔って2人はゆすりとった金の配分で争いとなり、錫杖で男の頭を打ちつけ倒したところ、前から町方より後をつけて狙っていた者たちがやって来て、2人に手錠をかけた。