皆さんこんにちは。 筆者の地元、奈良県は飛鳥・奈良時代から伝わる建築や仏像彫刻の宝庫です。 法隆寺や薬師寺の東塔、興福寺の奈良、鎌倉時代の仏像群は、現在残っているだけでも貴重なうえに、その造形の素晴らしさからも、文化財として高い評価を受けていますね。 私も法隆寺の壮麗な伽藍や、興福寺、東大寺に伝わる天平や慶派の仏像の圧倒的存在感に、心打たれる者の一人ですが、一方で日本の建築・彫刻(仏像)は、鎌倉時代までが「文化的」に顕著な発展と特徴を示し、特に近世(江戸時代)以降のものは文化的な価値が低いといった言説を耳にすることがあります。 極論すると、古代から鎌倉初頭にかけては、日本の彫刻・建築は目覚まし…