「役に立たない」科学が役に立つ 作者:エイブラハム・フレクスナー,ロベルト・ダイクラーフ 東京大学出版会 Amazon IT技術が台頭するようになり、企業間の競争は激化の一途をたどっている。常に競争することが求められ、失敗など許されなくなってきた。利益を最大にすることが常に求められ、不要な研究は削除の一途をたどっている。「事業仕分け」は一定の理解をもたらしたが、同時に有用なものまで削除の対象になってしまった。体質の腐敗による税金の無駄遣いは問題であるが、成果が出しにくい分野での予算の枯渇は深刻である。 目的や達成するものが明確でないと、取り組むことを拒否する傾向にあるというのがZ世代であると聞…