チケットをおさえた時にはよもやこんな事態になるとは、想像も出来なかった明治座の猿之助奮闘公演の夜の部を観劇。事件の第一報を聞いた時には身体の力が抜けて、よっぽどキャンセルしようかとも思った。しかし代演で奮闘している隼人や役者連の事を思い、やはり観劇する事にした。事件自体は痛恨の極みだが、隼人が精一杯の力演で、やはり観に行って良かった。二階に若干空席はあったものの、払い戻しする人は余りいなかった様に見受けられた。筋書を購入したのだが、四頁にもわたる猿之助のインタビューが掲載されており、読むのも中々辛いものがあった。 夜の部は三代目猿之助四十八撰の内から『御贔屓繫馬』の一狂言のみ。当初猿之助が勤め…