四元徳とは、古代ギリシア以来の西洋の中心的な徳目のこと。主に4つあるので、四徳、四元徳とも呼ぶ。 その4つとは、 知恵:正しく判断し、正しく行動する能力勇気:恐怖や苦痛に打ち勝つ能力節制:欲望を抑制する能力正義:他人に対して公平で正しい行動をする能力これらの徳は、人間が健全に生きていくために不可欠なものと考えられている。 古代ギリシアの哲学者であるプラトンは、魂を理性、気概、欲望の三つの部分に分けて考え、それぞれの部分がそれぞれの徳をそなえれば、全体として調和が実現するとした。 中世のキリスト教では、四元徳に信仰、希望、愛を加えて七元徳とした。 現代においても、四元徳は倫理や道徳の基礎として、…