二十代の頃一人暮らしをしていました。 ある日、高校時代の同級生から電話があり、彼は、宗教の事や生き方で親と関係が悪くなって、しばらく泊めて欲しいという内容でした。 それほど親しくはなかったが、「いいよ」と、電話をきりました。 彼が顔を見せたのは、その日の夜。 彼は顔が赤みを帯び、露出している肌は、荒れ、いわゆるアトピーで苦しんでいるようでした。 数日が過ぎ、私の中にある感情が浮かびだしました。 彼の身体から落ちる白いフケの様なモノが、たまらなく不快になってきたのです。 その時の私には、アトピーに対する理解など、これっぽっちも無く、彼と距離を取るように、話しもしなくなりました。 そして彼は、一週…