はしご酒(Aくんのアトリエ) その七百と十二 「マダ ソンナコト イッテイルノカヨ」② 「法に背き、不正に手を染めたとしても」 えっ。 で、出たな、Mr.唐突。 「大抵は大目に見てもらえる。役職を外されたり離党を強いられたり、みたいなコトはあっても、ソレって、全然、法の裁きじゃねえし」 たしかに、Mr.唐突が言うように、ソレは、法の裁きではない。 「そうした不正を、本気で究明していこう、などとは、サラサラ、思ってなんかいないのだろう」 思ってなんかいないだろうな。 「ただ、ひたすら、世間が、そのコトに興味がなくなって、忘れ去る、忘れ去ってくれる、その時を、待っているとしか思えないんだよな。とい…