東京都庁を訪れたことのある都民なら、途中の新宿駅西口の地下通路で奇妙なオブジェ(写真・下)を目にしたことがあるはずです。都民の目を楽しませるアート作品のように見えますが、実はホームレスを締め出すために設けられた巧妙な構築物なのです。誰が命名したのか定かではありませんが、巷間<排除アート>と呼ばれています。 (出典:神戸新聞)以前、雨風が凌げる新宿駅西口地下通路にはホームレスが屯し、異臭が漂っていた時期がありました。近隣の高層ビルで働く人々、通行人、地下で営業する店舗等から多数の苦情申し立てを受けた行政が対抗措置を講じたのは致し方ありません。窮余の策とはいいながら、近年、ホームレスはもとより市民…