2 組織の最大の危機——組織問題 今回の「探究派」の最大の危機は、NO.1およびNO.2がともに詐欺の餌食となった、ということだ。それを見抜けなった私たちの故に一時的ではあれ、組織丸ごと詐欺にあったのである。 Aが世間で呼称されている「バークレイズ銀行の名を利用した、国際遺産相続詐欺」集団のフィシング詐欺に引っかかった。このAが22億円の遺産相続金を得るために必要な金を融資してくれと椿原に願い出た。椿原は「信憑性がある」と判断し、融資することを決めた。これが、ことの発端である。 そして椿原は〈「金がなければできないことも、あればできることもある」と金に目がくらみ、「金銭的制約があって解決できな…