監督:山口和彦 脚本:掛札昌裕、中島信昭 撮影:飯村雅彦 音楽:馬場浩 美術:北川弘 出演:谷ナオミ、大原美佐、室田日出男、殿山泰司、真山知子、東てる美、山城新伍 1975年/81分/東映
吉原のトルコ嬢・雪乃(谷ナオミ)が愛人に殺された。妹の真弓(大原美佐)は、 姉の死の真相を突き止めるため、トルコ嬢となり潜入捜査を開始するのだが・・・。
【『怪猫トルコ風呂』について(2)】 『怪猫トルコ風呂』(1975)の主演は日活ロマンポルノで知られた谷ナオミ。トルコ風呂の主人の娘で「ピアノを弾いてる女の子」は、谷ナオミと共演の多かった東てる美が演じている。 掛札「(最初から)谷さんが出るということになってました」 佐伯「谷さん主演の『生贄夫人』(1974)で東てる美がデビューしてます。これの前年で、谷さんは東映ではこれ1本でしょうか」
冷酷非道な男(室田日出男)にだまされて殺され、コンクリート詰めにされたトルコ嬢(谷ナオミ)。だが彼女の飼っていた黒猫が、奇妙な暗躍を始める。
昭和33年4月1日に売春防止法が施行され、吉原遊郭は半年たらずのうちにその三分の一が風俗店に転化した。 吉原の女郎・雪乃は、これを機に足を洗って愛人の鹿内と新たな生活を始めるはずだったが、極悪非道の鹿内の罠にハマり再び風俗店で働くことに。 しかも鹿内は田舎から上京してきた雪乃の妹・真弓を手籠めにし、雪乃が妊娠したと知ると凄惨なリンチを加えて殺害した。 半年後、雪乃が勤めていた風俗店の店長となっていた鹿内のもとに、凌辱された日以来行方をくらましていた真弓が現れ働き始める……。 非業の死を遂げた雪乃に谷ナオミ、雪乃の行方を捜して風俗嬢になる妹・真弓に大原美佐が扮して大胆な艶技を魅せるほか、鹿内を演…