186.『兄』1日1回(2)――海恋し潮の遠鳴り数えては少女となりし父母の家 第3章 和歌の浦へ~兄と自分、接吻(キッス)の話 二郎・一郎・直・母 第10回 南海鉄道の食堂車~三沢の接吻事件(8/11金)第11回 市内電車に乗換~出帰り娘さん事件(8/11金)第12回「噫々女も気狂にして見なくっちゃ、本体は到底解らないのかな」(8/11金) 自分は汽車の中で兄と隣り合せに坐った。・・・向こう側に腰を掛けている母が、嫂と応対の相間相間に、兄の顔を偸むように一二度・・・(『兄』10回) 和歌山へ向かう汽車の座席配置について、(たぶん)進行方向に向かって二郎(窓側)と一郎(通路側)が並んで座る。進行…