作家、歌人。 明治11〜昭和17年(1878年12月7日〜1942年5月29日) 大阪府堺市にて生まれ育つ。 情熱的な作品が多い歌集『みだれ髪』(1901年)や日露戦争の時に歌った『君死にたまふことなかれ』が有名。 源氏物語について独特の見解を示したことでも有名。(「藤裏葉」までを紫式部の作とし、「若菜 上」以後を和歌が優れているとして大弐三位の作とする) 夫は与謝野鉄幹(与謝野寛)。
与謝野晶子(1878年12月7日 - 1942年5月29日)は、 日本の歌人、作家、思想家です。大阪府堺市出身で、本名は鳳志やう(ほうしょう)。彼女は短歌を中心に活躍し、代表作には『みだれ髪』や反戦詩『君死にたまふことなかれ』があります。 女性の自立や教育の重要性を訴え、男女平等教育を推進するなど、思想家としても大きな影響を与えました。 また、彼女は12人の子どもを育てながら、5万首以上の短歌を残すなど、非常に精力的な人生を送りました。 与謝野晶子
ああ、弟よ、君を泣く、 君死にたまふことなかれ。 末に生れし君なれば 親のなさけは勝りしも、 親は刄をにぎらせて 人を殺せと教へしや、 人を殺して死ねよとて 廿四までを育てしや。 堺の街のあきびとの 老舗を誇るあるじにて、 親の名を継ぐ君なれば、 君死にたまふことなかれ。 旅順の城はほろぶとも、 ほろびずとても、何事ぞ、 君は知らじな、あきびとの 家の習ひに無きことを・・・
「みだれ髪」や「君死にたまふこと勿れ」で有名な与謝野晶子は、歌人のイメージが強いかと思いますが、評論家でもありました。 www.betty0918.biz 政治に対しても⤵ 民衆の食糧騒動は劇烈を極めて対象の歴史に意外の汚點おてんを留めるに到りました。 寺内内閣は、どうして民衆の生命に関する問題をこうまで危険に瀕ひんせしめたのでせうか。「太陽」大正7年9月「食料騒動に就て」 スペイン風邪の流行時には⤵ 米騒動の時にはおもだった都市で五人以上集まって歩くことを禁じました。政府はなぜいち早くこの危険(スペイン風邪流行のこと)を防止するために、多くの人間の密集する場所の一時的休業を命じなかったのでせ…
ある大学からの帰り道、国文学者のF先生と話しながら駅へ向かっていた。 F「やれやれ・・・やっとあと1回で今年の講義も終了ですねぇ・・・早いなぁ・・・もぉ真っ暗ですよ・・・」 私「そうですね」 F「『冬の空 針もて彫りし 絵のように 星きらめきて 風の声する』・・・ か・・・」 私「え?」 F「与謝野晶子の短歌ですよ。夜空を黒い布地にたとえてるんでしょうね、 そのなかで星がきらめいてるのは天が刺繍をしたかのようにみえて、 冷たいけど心地よい風が吹いてる ってとこでしょうかね・・・ 晶子らしいロマンチックさがあるでしょ?」 私「なるほど・・・」 F「だけど・・・まぁ・・・この時期になると大変ですね…
日露戦争で「君死にたまうことなかれ」と表現したのは与謝野晶子。 明治37(1904)年に開戦された日露戦争は日清戦争とは桁違いの大規模な戦争でした。地上戦だけで110万人近い兵員を動員したのです(日清戦争の約4.5倍) 開戦の前年には「人生は不可解」という遺言を残して藤村操が華厳の滝から投身自殺し、それが社会の若者たちに大きく影響を与えたという不安定な背景がありました。 「失望、苦悩、落胆、厭世の徒」をも生んだ時代でした。 www.betty0918.biz 目次 与謝野晶子 関東大震災 与謝野晶子から徳富蘇峰への手紙 与謝野晶子の年収 源氏物語 与謝野晶子 与謝野晶子は、ご存知明治、大正、昭…
作品読解が表現を探る土台 カリキュラムありの授業なら読解のための時間に余裕が持てます 🔳前回までのおはなし 【年間学習予定に基づいた朗読講座】 さーかす書房朗読講座は 一年のカリキュラムを組み立てて 学習を進めるスタイルでございます カリキュラムは毎年新規更新! 10月頃に次年度の予定表を配布しております 【プログラム内容】 一年に ・短編・中編を3~4作品 ・作家さんの偏りを極力避けながら ・ジャンルも色々にとりまぜた 学習プログラムでございますよ 【カリキュラムのねらい】 受講生さまがご自身の上達を実感できる講座スタイルです あらかじめ学習内容を知ることで叶う効果 ・朗読への意欲が違うので…
評論家としても活動した与謝野晶子 詩人として知られる与謝野晶子であるが、今回はその彼女の評論家として側面に光を当てる。彼女が執筆した評論誌は15冊にも及ぶが、その中で女性問題については大論争になったという。 評論家としても活動した与謝野晶子 与謝野晶子は明治34年に出版した歌集「みだれ髪」で一躍世間の脚光を浴びる。そこで彼女が示した女性像はみずから積極的に動く女性であったという。彼女は歌人の与謝野鉄幹と恋愛関係になり、その関係を描いたのがこの歌集であったという。 しかし日露戦争の際に従軍した弟を気遣った「君死にたもうことなかれ」の歌が戦争を否定していると猛批判を受ける。折しも世の中が言論統制を…
「若さ」の前に
古都鎌倉のシンボルともいえる「鎌倉大仏」。 鎌倉は世界から観光客が来る街ですが、大仏様は別格のような気がします。 私も、とお~い昔、小学校の遠足で大仏様を訪れた記憶があります😄 アメリカ合衆国第44代大統領のバラク・オバマ氏も、6歳のときに鎌倉大仏に来たらしいです。 2011年に、アメリカ大統領として来日したときには大仏様に寄って、抹茶アイスを食べたのが有名ですね🍦 だけど、鎌倉へはしばしば行きますが、意外と大仏様には数えるほどしか行ったことがありません。 写真を趣味にしていた20年ほど前、紅葉を撮りに行ったのが最後のような気がします。 久しぶりに、鎌倉大仏を訪れてみました。 目 次 鎌倉大仏…
京都市右京区の「愛宕念仏寺」を参拝した後、北上してトンネルを超えて進むとこの清滝川に辿り着きました。 清滝川(きよたきがわ)は京都市北区・右京区を流れる淀川水系桂川支流の一級河川であり、与謝野晶子も詠んだとされる川でもあります。 せっかくなので写真撮影しながら散歩してみました。 「ほととぎす 嵯峨へは一里 京へ三里 水の清滝 夜の明けやすき」晶子 清滝川にはゲンジボタルだけでなく、カジカガエルやオオサンショウウオも生息しているようです。 みんなでこの自然を大切にしましょう! 清滝川は「ゲンジボタル」の生息地として日本国の天然記念物に指定されているそうです。 怪しい足跡を発見しました。 清滝川の…