芥川龍之介『犬と笛』のセリフ 朗読講座の現場から――セリフが「立ち上がる」瞬間 本日は堺市アリオ鳳セゾンカルチャークラブでの朗読講座。取組み作品は、芥川龍之介『犬と笛』です。 この作品は、登場人物が多く、セリフに関しては一見朗読に不向きに思われますが。 それだからこそ、 セリフの扱いで一気に聴いて楽しい物語になります。例えば、冒頭に登場する三柱の神―― この存在感をどう表現するかが、大きな鍵になります。 平板な声では、人物が消えてしまう 神でありながら、どこか大らかで人間味も感じさせる存在。その“体の大きさ”や“心の大きさ”が声に宿らなければ、人間同士の日常会話になります。 神の、しかも大男の…