アンスティチュ・フランセ日本主催の映画批評月間で『恋するアナイス』を観た。日本未公開の作品が上映されるので、あと何作かは観に行きたい。 www.youtube.com 本作はシャルリーヌ・ブルジョワ=タケ監督の長編デビュー作品とのことだが、傑作だったと思う。主人公アナイスが疾走するスピード感溢れる冒頭からグッと引き込まれ、力強いラストまで目が離せない。饒舌で自由奔放な彼女はエネルギッシュであるが、一方で彼女は自他問わず永遠ではない人生に恐れを抱いている。彼女は恋愛が長続きせず、博士論文も仕上がらない。将来不透明な人生を歩んでいる。また、彼女にとって大切な人が居なくなることに対する不安も抱えてい…