今年のゴールデンウィークはどこかへでかけることもなく、1冊の本をじっくりと読んでいた。リチャード・パワーズ『黄金虫変奏曲』(訳/森慎一郎、若島正 みすず書房)。待ちに待った日本語訳の刊行。850ページ二段組のボリュームにどっぷりとつかる、稀有な体験ができた。 リチャード・パワーズ『黄金虫変奏曲』(みすず書房)、素晴らしかった。2組の男女の1年と、絡みあう分子遺伝学、図書館学、音楽。縦横無尽の語り、憎いくらい好きな文が、2段組で850ページ分味わえる。ラスト、物語は見事に”とじられる”。 pic.twitter.com/T3YjOHn5dR — nobu (@kinob5) May 8, 202…