わたしは自分のことをいわゆる天才だと思うことは1年に4時間程度しか無いのだが、平気でべつべつのことを並べるというふしぎな才能がある。いまから書くことは、記憶にもとづいてなのだが、ほぼ問題はないはずである。 『推しの子』の第3巻に、K氏という、人物理解が非常に優れている登場人物がでてくる。この人は、いわゆるプロファイルがかなりのレベルで可能で、かつそれを自分の演技におとしこむことができる。 わたしはこの能力を示す一連の場面をみたとき、「1990年ごろから山ほど描かれているいわゆる「恐るべき子どもたち」の一つだな」と思った(言い忘れたがK氏は20歳以下)。そして、「まだまだ未熟なんだが、わかってい…