「それでも、日本人は戦争を選んだ」(加藤陽子著、新潮文庫)を最後まで読んでみました。この本は現在まで30万部を越えて売れているのですが、序章の著者の道徳観の浅さに失望して、そこから先を読まないまま、数年が過ぎていました。 この本は東大の歴史学准教授が栄光学園の生徒(栄光学園についての私の記事はこちらにあります)に2007年に行った特別講義です。それにしても、いくら中高生相手とはいえ、「子供のいる人妻と結婚する大変さというのは、みなさんにはまだ分からない世界でしょうが(笑)」、「(第二次大戦前にドイツや日本が台頭するのを防ぐには、イギリスはどうすればよかったか、の問いに、第一次大戦でイギリスが負…