がん細胞に尋ねてみるといい 30代、40代で夫婦ともに働いているケースは多い。しかも、この世代は仕事が忙しくなりがちで、自分の子供にばかりかまってはいられないのが実情だ。そうかといって、子供のことを放ってはおけない。それで、つい習い事をさせることで親の責任を果たしたつもりになっているうちに、子供が問題を起こしていることに気付いて慌てる。 「がん患者」やその家族が悩みを打ち明けるがん哲学外来でも、そんな話をよく聞く。その時、「がん細胞に尋ねてみるといい」とアドバイスする。 実は、「問題を起こす困った子供」と「がん細胞」は、とてもよく似たことをするのだ。一例を挙げると、困った子供は自分勝手な理由で…