もう10年以上前のことで恐縮ですが、北京の権威ある中医学治療の病院「広安門病院」で研修を受けた時のこと。 糖尿病科の診察室です。手前の背中を向けているのが患者、中央男性は糖尿病センターのリーダーという医師。その左に並ぶのが助手と中国研修生、後ろに立つのが日本からの研修メンバー。患者もドクター陣も真剣そのものです。研修を受けたのは、腎臓病科、心臓内科、糖尿病科の3つです。これら分野では日本の場合、漢方薬でなんとかしようという意識は少ないのが現状ですが、中国では、西洋医学の治療を受けながら同時に中医学(漢方医学)対策もすごく真剣に受けています。さすが、漢方の国。そして漢方薬を服用することによって、…