何年か前 何羽も、もしかしたら 何十羽もの群れになって キラキラと楽しげに囀る 小さくて 物おじをしない 色鮮やかな 見慣れぬ鳥 すぐそばを歩いている私を 時折 見上げながら それでものんびり 地面をつついている 散歩に行くたびに見かけ 帰ってから 調べて 想思鳥という名の外来種と知った 江戸時代に輸入され 飼われていた鳥が 人都合で放たれて 群れを作った 籠抜け鳥なのだそう 翌年になり あれだけ姿を見た 想思鳥を 全く見なくなった 留鳥と 読んだけれど 場所を移動したのかな また 季節が巡れば ここにやってくるだろう そう思っていたのに 全く見ない もうここは嫌だ と 思われたのかな? と …