あぁ、懐かしい。 いったいいつぶりなんだろう? 毎日決まった場所へ赴き、毎日決まった顔が そこにある。 たぶん少し前までのぼくなら「刺激が足りねえ」だなんて思っていたのかもしれない。 いつも近くにあるものにこそ、その「有難み」を忘れずに表現し続けたいものなのに。なかなかどうして、人は「慣れ」を覚え、そして「飽き」を覚えてしまう。 新しいナニカをソトへ求めては、身近なもの を蔑ろにしてしまう。 なんという愚かな生き物なのだろうか。 そのクセ、あったものを手放すことは断固と して嫌がるようにも思う。 なんと自分勝手な生き物なのだろうか。 そして、その身近にあったナニカが手元に無くなった時に初めて思…