文化の日と名を変えた日本国憲法交付日 11月3日は「文化の日」。今、日本人のほとんどがそう思っているが、第二次世界大戦直後に生きた人々にとっては「新しい憲法」が交付された日だった。 昭和20年8月14日に日本は連合国が作成したポツダム宣言を受け入れ、翌日の15日には天皇の勅書が玉音放送としてラジオを通して朗読された。いわゆる「終戦記念日」である。だが、この日は国民に対して宣言した日で実際に連合国と降伏の調印を交わしたのは9月2日だった。 その後、GHQによって新たな憲法を作る指示が出され、1年後の昭和21年11月3日に戦争放棄をうたう憲法9条を含む、現在の日本国憲法が交付された。施行されたのは…