『ノー・アザー・ランド』が第97回アメリカアカデミー賞で、長編ドキュメンタリー映画賞を受賞した。 これについて半ばは驚いたのは、もう15年も前の第81回米アカデミー賞にて、『おくりびと』が外国語映画賞を獲得した後のインタビューで、主演の本木雅弘が 「実はイスラエルの作品(アリ・フォルマン監督『戦場でワルツを』)を見て、とても素晴らしいと思ったので、そちらが獲ると思っていた。」 と、今から考えてみるとかなり迂闊な発言をしているが、実際のところ、当時の当地の空気としては『戦場でワルツを』がガチガチの本命だったらしい。テレビカメラも『戦場でワルツを』のテーブルにスタンバッていたらしい。 『おくりびと…