大佛次郎の戦時中の日記*1に戦後奈良教育大学教授となる地理学者林宏とジャカルタの南方文化研究所が出てくることは、「戦時下ジャカルタで南方文化研究所を開設する地理学者林宏ー大佛次郎『南方ノート』からー - 神保町系オタオタ日記」で紹介したところである。一部の地理学者、民俗学者、更には同大学の先生にも届いたようでアップした甲斐があった。そこに追記した昭和17年京都帝国大学文学部に設置された南方文化研究会の顧問に羽田亨の名があるので、「清野謙次教授による窃盗事件の報に接した浜田耕作京都帝大総長の心情 - 神保町系オタオタ日記」などでも利用した京都大学大学文書館編『羽田亨日記』(京都大学大学文書館、平…