手嶋隆一さんの「武漢コンフィデンシャル」を読みました。どこまでがフィクション で、どこまでがフィクションかがわかりませんでした。気になった一部を紹介したいと 思います。武漢病毒研究所とアメリカの関りが面白かったです。 ■炭疽菌 炭疽菌の毒素は、防御抗原、浮腫因子、致死因子という三つの矢を放つ。まず防御 抗原がヒトの口や気管から侵入して肺細胞などに取り付く。ついで浮腫因子が作用し て浮腫などの症状を引き起こす。最後に致死因子が出血などの症状を引き起こして細 胞をことごとく壊死させ、人を死に至らしめる。 炭疽菌ほどバイオテロに格好の兵器はない。生物兵器の泣き所は標的に辿り着くま でに効力が薄れてし…