『真山青果とは何者か?』(星槎グループ発行・文学通信発売、令和元年7月)255頁に、寺田詩麻先生により青果の昭和3年12月から5年3月にかけての日記が紹介されている。日記好きの私としては読みたいなと思っていたら、やってくれました。機関リポリトジ「WEKO - 国文学研究資料館学術情報リポジトリ」で翻刻が公開されたのである。索引も付いていて、便利。早速読んだので、気付いた点を補足しておこう。 索引によれば、指方という人物が5回出てくる。一部紹介すると、 (昭和三年) 十二月三十日 (略) 指方君浄書のカードを持来る。筆耕料四十円ほどなり。(略) (昭和四年) 三月六日 (略)昼過指方君来る。沢田…