川端康成の「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」っていう書き出し、言うまでもなく素敵ですよね。私の敬愛する山田風太郎先生も「こういう書き出しが書けるようになりたい」的なことをエッセイでおっしゃっていたような…(かなりうろ覚えなので間違っているかもです。すみません) 秀逸な書き出しは一瞬にして私たちの心を掴み、豊かな物語の世界に導いてくれるものですが、書き出しによって私たちの中に広がった世界が、物語を読むにしたがってひとつの結末に向かって限定されてしまう…。寂しいですよね、ええ、寂しいです。この寂しさを解決するのが、「書き出し小説」です!書き出ししかないのでこの後は自由に想像して楽しんでね…