「13億人のトイレ」(佐藤大介著、角川新書)は素晴らしい本でした。 私がインドに興味を持つきっかけになった本の一つに「河童が覗いたインド」(妹尾河童著、新潮文庫)があります。その本でもトイレには注目しているように、インドに旅行して、トイレが気にならない人はまずいません。「不潔なトイレでは絶対に用を足さない」という人なら、今でも、インド旅行は不可能か、制限が極めて多いものになります。インドの経済発展とトイレ問題に注目した本は出るべくして出た本だと思います。これからも多くのインド本で、主題とはしないまでも、トイレ問題は出てくるはずです。 「中国はアメリカのようだが、インドはヨーロッパのようだ」でも…