セシウム自体は「アルカリ金属」の一つ。カリウム、リチウム、ナトリウムの仲間である。 特にその1つである「セシウム137」は、同じ毒性が強いとされる放射性ヨウ素と比べても寿命が長く、自然に崩壊して半分に減るまでの期間(半減期)が30年と長いことと、土に含まれる粘土や有機物と強く結びつくために、長期的にその影響が懸念される。
とにかく見ていただくのが一番だと思うので、まずはこちらから。 Nature 478, 435-436. (2011年10月27日号のオンライン特集より) 4つの図がありますが、いちばん左のパネルによると、水素爆発が起こる前から放射性物質が漏れ出していた可能性があるようです。2番目のパネルは、3/11~14 にかけて海に向かって吹く風により、放射性物質の大半は太平洋上に拡散したとみられますが、3番目のパネルで、その後風向きが変わって、放射性物質が海から押し戻されてきたそうです。この解析では東京よりも内陸側まで到達していますね。 どんな風が吹いていたのか、海岸部のアメダスは津波で稼働しなくなったの…