《発足して1カ月にも満たない石破政権に対し、国民が「不信任」をつきつけた。裏金問題に対する国民の怒りや不信を甘くみた結果に違いない》(2024年10月28日付朝日新聞社説) 判断が甘かったというよりも、元々権力争いに明け暮れた自民党に勝ち目はなかったということだ。 野党側に何か評価に値するようなものがあったかと言えば、何もなかったというのが私の印象である。したがって、今回の総選挙は、自民党の内紛をどう評価するのかということが第1であり、岸田前首相の政権運営をどう評価するのかということが第2であったと言って良いだろう。 が、どちらも評価に値するようなものではなかったのだから、批判しかせず、野党で…