效範小学校を前回で取り上げた。今村が旭村から分村して瀬戸町と合併、今村にあった旭第二尋常小学校が瀬戸效範尋常小学校になった。大正14年9月1日のことだ。その数週間前に效範小学校の前を流れている瀬戸川が大暴れしていた。瀬戸市立祖母懐小学校の60周年の記念誌に次の記事が載っていた。 『瀬戸市近来の大水害といえば、大正14年8 月15日の洪水を挙げねばならない。前日の午後9時頃から降りだした雨は15日の午前1時 頃から豪雨となり、瀬戸川は勿論、一里塚川、茨川、印所川等いずれも氾濫した。 一里塚川では蛭子町の三共化学陶器製作所 前で堤防が決壊して家に濁水が流れ込んだ。近くの老婆が浸水に驚き、孫を抱いて…