そこで人間は外に向かって居る眼を内に転じて、その心の底にある鏡に映る自分の姿を見なければならぬのであります。左様すると人々が、表でしている事の裏は、どういう事であるかと云う事が、明らかに分かって来るのであります。すると神様が人間を御覧になって居るのは、こう云うものであるなと云う、神の心がひとり会得出来てくるものであります。 それでお道はその暗の世界に這入って行かねばならぬので、此の道を一寸聞いた人は、お道はとは大変にむつかしい道の様に思うのであります。なぜなら此の信仰に這入る道は、極く/\細い道であって、人間の一切をなげ捨てて、唯本心即ち真実だけの心にならなければ、その間が通れないからでありま…